「このままでいいのかな」と立ち止まったこと、ありませんか?
介護の仕事をしていて、一度もキャリアに迷わなかった人っているでしょうか?
資格を取ったのに待遇は変わらない。
頑張っても報われている実感がない。
昇格もケアマネもピンとこない。
「このままでいいのかな」と、ふと立ち止まってしまう──。
かつての私も、そうでした。
理想と現実のギャップに戸惑い、資格を取った意味すら見失いそうになったこともあります。
この記事では、そんな私自身のキャリアの迷いと、そこからどう進んできたのか、
そして、同じように悩む仲間たちへのアドバイスをまとめました。
資格を取ったのに待遇が上がらない──どう気持ちを整理したか
私も「資格を取ったのに給料が上がらないじゃん…」と感じたこと、正直あります。
そんな時に意識したのは
「この資格を取って得たものは“金額”だけなのか?」という問いかけでした。
たとえば、ご家族の立場になった時、
経験と現場理解に基づいたアドバイスをくれる人と、制度だけを説明する人。
どちらが信頼できるでしょうか?
また、雇う立場として見ると、
理念や方向性を理解し、それを汲んで動ける人は、安心して相談業務を任せられる存在です。
経験や人脈は、その時期にしか得られない“将来への資産”だと私は感じています。
待遇はたしかに大切です。でも、それだけじゃない価値もあるはずです。
キャリアに迷ったとき、背中を押してくれた言葉
私が悩んでいたとき、周りからこんな言葉をかけてもらいました。
「大変な仕事かもしれないけど、世の中に必要な仕事だよ」
「その資格を持ってる人の中で、日本一を目指したらどう?」
待遇や評価は変わらないかもしれない。
でも、“この道でやっていこう”という気持ちに火を灯してくれた言葉でした。
現場のプロって、どんな人?──役職じゃないキャリアアップ
キャリアアップといえば昇格や異動を想像しがちですが、現場職でも「この人、すごいな」と感じる人はたくさんいます。
たとえばこんな特徴のある人です。
- 利用者・家族・スタッフの状態を俯瞰して把握している
- 個々の癖を理解し、動き方を工夫している
- 現場の空気をまとめる力がある
- 認知症ケア、身体介護、家族対応などに安心感がある
こうした“目に見えづらいけど信頼される力”は、まさにプロの仕事。
役職がなくても、評価され、頼られている存在です。
資格や人脈がなくても選ばれる人の共通点
「この人、資格はないけど現場で頼られてるな」と感じる人にも共通点があります。
それは、現場の人たちの考えや気持ちを調整して、落とし所を見つけられる“調整力”。
そして、利用者や家族の視点を日常業務に自然と組み込める“視点の切り替え”です。
こうした力は、役職や資格以上に価値がある場面が多くあります。
本当に“選ばれる人”って、そういう存在なのかもしれません。
法人内で異動したいとき、どう動く?
異動の希望を伝えるときに大切なのは、「自分の希望」だけでなく、「法人にとってのメリット」をセットで伝えること。
私は、上司の影響力を見極めながら
「この部分で人が足りないのでは?」と感じたところに、自分が貢献できると提案しました。
法人の困りごとと、自分の強みがうまくかみ合ったとき。
ジョブチェンジの可能性は一気に現実味を帯びてきます。
てるよし式・キャリアに悩んだときの考え方
キャリアに迷うのは、真剣に考えてる証拠。
私が大切にしてきたのは、
「5年後の自分が、今の自分にどうアドバイスするか?」という視点です。
遠回りでも、経験の積み重ねが答えを導いてくれる。
未来の自分が、今の一歩をきっと応援してくれる。
だから、大丈夫。
あなたなら、変われます。