「ワークライフバランス」という言葉が、なぜ私は好きじゃないのか

炎上覚悟で書きます(笑)。

「ワークライフバランス」という言葉が、私はどうも好きになれません。

誤解しないでほしいのは、休むことや家族との時間を大切にすることを否定しているわけじゃない。

それは当然大事にすべきことです。

ただ、「ワークライフバランス」という言葉が広まることで、

何か大切なものが失われていく気がしている。

介護職20年、管理者として何百人もの職員を見てきた経験から、

今日は少し暑苦しい話をさせてください。


そもそも「バランス」って、誰が決めるの?

「ワークライフバランス」の定義を調べると、「仕事と生活の調和」と出てきます。

でも、そのバランスって誰が決めるんでしょう。

仕事7:生活3がいい人もいれば、仕事3:生活7がいい人もいる。

それは個人の価値観だし、人生のステージによっても変わる。

私が引っかかるのは、この言葉が「仕事を抑えて、生活を守ろう」という方向に使われがちだということです。

まるで仕事は悪者で、生活こそが本来の自分、みたいな。

でも私には、仕事と生活を切り分けるイメージがそもそもないんです。

仕事も、生活の一部。

職場で結果を出している瞬間も、勉強で新しいことを学んでいる瞬間も、

私にとっては「生きている実感」のひとつです。


30代・40代の私が若手に言い続けたこと

管理者として、若い職員によく言っていました。

「今は仕事に全力を注ぐ時期やで」と。

当時は「暑苦しい」と思われていたと思います(笑)。

実際、面と向かって言われたこともありました。

でも今振り返ると、あの言葉は間違っていなかったと思っています。

30代・40代というのは、キャリアの「貯金期間」です。

ここでどれだけ経験を積んで、スキルを磨いて、信頼を得るか。

それが50代以降の「引き出し」の量を決める。

ワークライフバランスを意識して仕事をセーブした人と、

多少しんどくても全力でぶつかり続けた人が、

10年後・20年後にどう違うか——

これは管理者の立場から見ると、はっきりと見えます。


「バランス」より「没頭」の時期が、人を育てる

私が介護の世界で成長できたと思う瞬間は、

バランスよく仕事していた時ではありませんでした。

ブラックと言えばブラックな職場で、介護も営業も広報も雑務も全部やって、

「もう限界かも」と思いながらも結果を出し続けた時期。

あの「没頭」の時間が、今の自分を作っています。

これは「無理をしろ」という話じゃない。

目的を持った全力投球は、消耗じゃなくて成長だということです。

ただ惰性でこなすしんどさと、

何かを変えようと全力でぶつかるしんどさは、

同じ「しんどい」でも、全然違う。

後者には、疲れながらも「生きている感覚」があります。


私が本当に大切にしていること

ここまで読んで「この人、仕事人間やな」と思いましたか?

実は、家族との時間はめちゃくちゃ大切にしています。

それは50歳になった今でも変わりません。

でもそれは「ワークライフバランス」という考え方からではなく、

「家族との時間も、自分の人生の目的のひとつ」だから。

仕事も全力、家族も全力。

どちらかをセーブしてバランスを取るのではなく、

どちらも「やりたいこと」として追いかける。

それが私のスタンスです。

「仕事か、生活か」という二項対立で考えるから、バランスという概念が必要になる。

そうじゃなくて、仕事も生活も含めた「自分の人生全体」を設計するという感覚のほうが、

私にはしっくりきます。


「ワークライフバランス」が逃げ道になっていないか

少し厳しいことを言います。

「ワークライフバランスが大事だから」という言葉が、

本当は挑戦から逃げるための言い訳になっていることがある。

資格の勉強を始めない理由。

管理職を断る理由。

新しい仕事に手を挙げない理由。

それが本当に「生活を守るため」なのか、

それとも「失敗するのが怖いから」なのか。

自分に正直に問いかけてみてほしいんです。

私は「やりがいを感じない」「毎日何も変わらない」と悩んでいる介護職の方に、

このブログを読んでほしいと思っています。

その「変わらない日常」を変えるのは、バランスを保つことじゃなくて、

何かに没頭して、全力でぶつかる経験をすることだと思うから。

→ キャリアをどう設計するか、具体的な話はこちら。

介護職のキャリアアップ、どこを目指す?──迷った私の答えと選択肢


「ゆとり」は、全力を出し続けた先にある

最後に、誤解を解いておきます。

私はゆとりのある生活を否定していません。

むしろ、それが目標です。

5年後の独立開業、副業での収益、インデックス投資の継続——

これは全部「将来のゆとり」のための行動です。

でも、そのゆとりは「今バランスよく生きる」ことからは生まれない。

今、全力を出し続けた人間だけが、将来に選択肢を持てる。

介護職でもゆとりのある生活は送れます。

ただし、それは「合う職場に出会えたラッキーな人」ではなく、

「学び続けて、全力でぶつかってきた人」に訪れるものだと、私は思っています。

ワークライフバランスより、ワークライフインテグレーション——

仕事と生活を統合して、自分の人生として丸ごと設計する。

そんな考え方が、介護職にはもっと広まってほしいと思っています。

→ 収入面の突破口について、リアルな話はこちら。

介護士で年収500万は狙える?無理と言われる理由と突破口


まとめ:バランスより、没頭できる何かを見つけよう

  • 「ワークライフバランス」が逃げ道になっていないか、一度問い直してほしい
  • 30代・40代は「キャリアの貯金期間」。ここでの全力投球が将来の選択肢を作る
  • 目的を持った全力投球は消耗じゃなく成長。同じしんどさでも意味が違う
  • 仕事と生活を切り分けるより、人生全体を設計する感覚を持とう
  • ゆとりは「バランスを保った先」ではなく、「全力を出し続けた先」にある

暑苦しかったですか?(笑)

でも、これが私の本音です。

あなたが「没頭できる何か」を見つけるきっかけになれば、嬉しいです。


執筆:てるよし@ケアマネしてない社労士受験中

介護歴20年/施設の労務担当&副業ブロガー。

「働き方は変えられる」をテーマに、介護の現場とこれからを語ります。


よくある質問(FAQ)

Q. ワークライフバランスを重視する職場を選ぶのは間違いですか?

A. 間違いではありません。ただ、「バランスがいい職場」を求めることと、「自分がどう生きたいか」は別の話です。職場選びより先に「自分は何を大切にしたいか」を決めてから、職場を選ぶ順番にするといいと思います。

Q. 子育て中でも「全力投球」できますか?

A. 時間的な制約がある中での全力投球は、また別の形があります。量より質、限られた時間で何に集中するかを選ぶ力が鍛えられる時期でもあります。「子育て中だから無理」ではなく、「今できる全力は何か」を考えてみてください。


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