介護職として働いていると、「もう辞めたい…」と思ってしまう瞬間、誰にでもあるものです。
人間関係、仕事のきつさ、将来への不安――。
そんな気持ちを抱えながらも、踏み出せないあなたへ。
今回は、介護職歴20年超の私・てるよしが、これまでの実体験をもとに
「辞めたい」と思った時に立ち止まって考えてほしい5つのことをお伝えします。
1. その「辞めたい」気持ちの根っこは何ですか?
「辞めたい」と強く思うのは、決して悪いことではありません。
でも、その理由を明確にしないまま職場を変えても、また同じことでつまずいてしまう可能性があります。
私自身が「くそー、辞めてやる!」と思ったのは、
先輩が理不尽だったり、仕事へのスタンスが合わなかったとき。
スタッフの相談ではこんな声をよく聞きます。
- 主任や管理者が気分屋で気を遣って疲れる
- 職場の空気がギスギスしている
- 学びがないと感じる(向上心のある人ほど悩む)
まずは「何がつらいのか」を言葉にしてみましょう。
2. その職場に“信頼できる人”はいますか?
仕事がしんどいときでも、気持ちを分かち合える人がいるだけで「もう少し頑張ってみようかな」と思えるものです。
私自身も、辛い時期に踏みとどまれたのは、
同じ考えを持つスタッフや、尊敬できる先輩がいたからでした。
たった一人の理解者の存在が、大きな支えになることがあります。
3. 今の職場で“得られること”はありますか?
介護職としてのステップアップや将来のキャリア――
それが今の職場で叶うかどうかを冷静に見つめてみてください。
私はこれまでに3度、転職をしています。どちらも「このままでは成長できない」と感じたからです。
- 病院勤務時代: 医療職の下に位置づけられる環境で、生活支援の視点が活かせなかった。
- 管理職後: 組織の方向性に共感できず、自分の思いや意見が通らない限界を感じた。
将来の自分が、その職場にいるイメージが湧くか?
これはとても大切な視点です。
4. 辞めるときは「戦略的に」決めましょう
嫌になったからすぐ辞める――
それも一つの選択ですが、戦略的に考える方が後悔は少なくなります。
私の場合は「○○までにこのスキルを身につけて辞めよう」と、
目標を持って在職期間を決めていました。
逆に「ここにいても何も得られない」と感じたら、
見切る判断も必要です。
5. 最後に、いま悩んでいるあなたへ
辞めることは、決して“逃げ”ではありません。
キャリアや将来のために判断して辞めることは、立派な選択です。
ただし、「なんとなくつらいから」「楽をしたいから」という理由だけでは、
次の職場でも同じ壁にぶつかってしまうかもしれません。
人間関係で悩んでいるなら、まずは自分のふるまいを客観的に見直してみましょう。
そして第三者に相談するのも大切です。
あなたに非がないと判断できたら、
無理せず行動してもいいんです。
心や身体を壊してしまう前に。
まとめ:辞める前に、5つの視点で考えてみて
- 何がつらいのか、具体的に言葉にしてみる
- 信頼できる人が職場にいるかを見つめる
- 今の職場で成長できるか、冷静に考える
- 自分なりの戦略を持って行動する
- 「辞める=悪」ではない。納得のいく選択を
このブログでは、介護職として悩みながらも前に進もうとするあなたを応援しています。
「辞める」「辞めない」に正解はありません。
大切なのは、自分の人生のハンドルを自分で握ることです。
あなたの選択が、より良い未来につながりますように。