夜勤でくじけそうになった日。介護職を続けるか悩んだ私の答え

~てるよし式・介護キャリアのリアルな夜勤体験~


心の中で「もう無理かも」と思った。でも、その朝はちゃんと来た。

介護職として20年。
その中で夜勤の経験は、現場としては2年ほど。
ただし、現場だけでなく管理者として“夜勤を支える立場”としても、たくさんの夜に関わってきました。

今、夜勤で悩んでいるあなたへ。
「夜勤ってしんどい。でも、それだけじゃない」
そんな夜勤のリアルを、今日はお伝えしたいと思います。

【1】「もう無理かも」と思った夜

ショートステイでの夜勤中、一人の利用者様が「帰りたい」と一晩中不安を訴えておられました。
何度もお声かけしても落ち着かず、ずっと付き添いながら、他の方の対応にも追われて…。
心配した日勤スタッフが遅くまで残ってくれたのも申し訳なく、
対応を続けるうちに、「あぁ、朝まで持つかな…」と、心が折れかけました。

また別の現場では、夜中2時を過ぎると眠気との戦いで、思考もフラフラ。
「あと少しで朝…!」と気合いで乗り切りながらも、
「終わったらビール買って帰って朝から宴だ!」と自分を奮い立たせた朝5時(笑)
正直、「自分、夜勤向いてないかもな」と思った瞬間でした。

【2】それでも、救ってくれたのは“あの一言”

でも、夜勤がすべてつらかったわけではありません。
夜勤でしか出会えない“心のふれあい”が、たくさんありました。

日中はほとんどお話しされない利用者様が、
夜中にふと目を覚まされ、「ありがとうね、こんな時間まで…」と静かに話しかけてくださったことがあります。

別の認知症の方は、日中は正直とても大変なケア対応が必要で…(笑)
でも、夜勤中には穏やかになられて、私の顔を見て
「あなた、大変ねぇ。でもありがとう」って声をかけてくださったんです。

その瞬間、こちらが救われた気持ちになりました。
「もう、反則ですよ…」と、心の中で笑っていました。

【3】「夜勤を続けていいのか」と悩んだとき

当時は若さもあって、体力的には夜勤もこなせました。
でも、「このまま夜勤だけでいいのか?」と考えたとき、
私は「違うステージに進む必要がある」と思いました。

夜勤には夜勤の良さがあります。
日中とは違う静けさ、利用者様のやわらかな表情。
ふとした会話で心が通じ合う時間もありました。

でも私は、自分のキャリアを広げたいという想いが強くなり、
管理職への転換を決断しました。

【4】今、夜勤に悩んでいるあなたへ

夜勤がつらい、眠れない、不安…。
そんな気持ちになるのは、あなただけじゃありません。

でも、夜勤でしか得られない学びや、誰かの一言で救われる喜びもあること、
どうか知ってほしいです。

そして、もし「向いていない」と感じるなら、それも正解です。
夜勤だけが介護じゃありません。

日勤で活躍する道もあるし、収入面が気になるなら、副業や複業という選択肢もあります。
「どう働くか」「どう生きるか」は、あなた自身が決めていいんです。

最後に

夜勤のしんどさも、喜びも、どちらも経験した私だからこそ伝えたい。
自分に合った働き方を見つけることは、甘えじゃない。
介護の世界は、いろんな形で関わることができる仕事です。

てるよしは、いつだってあなたの味方です。


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