介護職の転職、いつがベスト?──現場経験20年の視点で答えます

「転職のタイミングに“正解”はありません。でも、“その時を正解にする努力”ならできるんです。」

「介護職の転職タイミング」──現場で働くあなたも、一度は迷ったことがあるのでは?

  • 今の職場で続けていてもいいのかな…
  • もう少し経験を積んだ方がいい?
  • それとも、今が動くとき?

介護業界には、「3年目の壁」や「5年目の分岐点」など、よく耳にする“節目”があります。

今回は、現場経験20年の私が、自身の転職経験を振り返りながら「後悔しない転職のタイミング」について本音で語ります。

「介護職 転職 いつ」が気になるあなたへ──データから見る“転職の節目”

  • 3年以内の離職率は73.9%
    厚生労働省の調査では、介護職の約7割以上が入職後3年以内に離職しています。
    →「3年目」は、成長の実感と不満の両方が交錯するタイミング。
  • 平均勤続年数は6〜7年
    ベテラン勢に移行するかどうかの分岐点でもあります。
  • 年齢層は40〜50代が中心
    ライフステージの変化に合わせて、働き方や職場を見直す人も多いです。

📝参考:「介護職のキャリアアップ、どこを目指す?──迷った私の答えと選択肢」

私が転職を考えた“3つのタイミング”と、その理由

1回目:営業職から福祉業界へ

給与も伸びず、結婚もしておらず「人生詰んだかも」と思っていた20代後半。

司馬遼太郎の小説に背中を押され、「どうせ給料が低いなら、人のためになる仕事をしたい」と転職。

だけど…この転職、実は後悔しました。

  • 想像以上に給与が低い
  • 現場の意識が低く、ギャップに苦しむ
  • 理想の仕事と現実の乖離

当時は情報も少なく、見学すらしていませんでした。

今なら、エージェントやネットで情報が取れる時代。下調べや現場見学はマストです!

📝関連記事:「介護職って誰にでもできる仕事、って言われて悔しかった話」

2回目:病院勤務から施設へ

「自分の理想とする介護ができない」と感じたこと、そして出世が見込めない現実が決め手でした。

3回目:管理職からキャリアチェンジへ

立場も給与も安定していたけれど、**「このままでいいのか?」**と自問。

新たなキャリアへの挑戦を決意しました。

共通していたのは、“成長したい”という気持ちでした。

判断基準は、「5年後に自分に報告できる選択かどうか」

転職の判断基準は年齢や家族状況によって変わります。

  • 若いときは「可能性」を優先
  • 家庭を持ってからは「安定+将来性」も視野に
  • でも最終的には、「今の選択が5年後に納得できるか?」が自分の軸です

迷ったときは、困難な方を選べ──誰かの言葉に背中を押されたこともありました。

転職して“後悔したこと”と、そこからの学び

正直、最初の転職(営業→介護)は「失敗だった」と感じました。

理想だけで飛び込んでしまい、現実とのギャップに絶望。結局、福祉の仕事を離れたこともあります。

でも、その経験から学びました。

準備不足と情報収集不足は、転職失敗の大きな原因になる。

だからこそ今、読んでいるあなたには言いたい。

情報は待つのではなく、取りにいくものです。

タイミングをどう判断するか──自分に問い続けること

転職適齢期は「年齢」よりも「到達感」だと思います。

  • 今の職場で、やるべきことはやったか?
  • 新たな学びや目標があるか?
  • このまま5年後も、今の自分に満足できるか?

迷ったときは、自分にこう問いかけてみてください。

【よくある質問と回答】

Q.「スキルがある人だけが転職で成功するのでは?」

A. たしかにスキルは武器になります。ただ、最初から持っていなくても、意識と行動で身につけられるもの。

転職は“今の自分”だけでなく、“これからの自分”への投資です。

📝関連記事:「介護職で年収500万は無理じゃない?資格・キャリアの現実と可能性を語る」

Q.「転職を繰り返すと評価が下がりませんか?」

A. 転職の“回数”ではなく、“理由と成果”が重要です。

目的を持って職場を変え、何を得てきたのか。それを語れるなら、採用側も前向きに捉えてくれます。

読者タイプ別・次に読むべきおすすめ記事

若手でスキルに不安があるあなたへ

📝関連記事:介護職、仕事が覚えられない…そんな自分を責めていた新人時代の私へ

30〜40代で家庭との両立を考えたいあなたへ

📝関連記事:50歳になって思う、介護職の“これからの働き方”──現場だけじゃない道もある

50代以降の転職に迷っているあなたへ

📝関連記事:介護職が“資格”を活かすってどういうこと?──現場で終わらせない働き方

最後に──てるよし式アドバイス

じぶんがなにをしたいか?どうありたいか?

その問いに素直に向き合ってください。

介護職は、どんな地域にも、どんな時代にも求められる仕事です。

スキルを磨き、意識を育てることで、あなたを必要とする場所は必ずあります。

転職は、変化です。

変化は、不安でもあり、成長のチャンスでもあります。

「恐怖は逃げると倍増し、立ち向かうと半減する」

あなたの新しい一歩を、私は心から応援しています。