介護職を辞めたいけど、言い出せない…円満退職する伝え方・タイミング・引き止め対策ガイド【てるよし式】

「辞めたいけど、言い出せない…」その気持ち、よくわかります。

介護職って、そう簡単に「辞めます」と言いにくい職業ですよね。

  • 上司の顔色が気になる
  • 周囲の人に申し訳ない気がする
  • 人手不足で言い出しづらい
  • 利用者さんのことを思うと踏み切れない

そんな気持ち、痛いほど分かります。僕自身もこれまで3回の転職を経験しましたが、すべてが気軽に決めたものではありませんでした。

この記事では、現場歴20年・管理職経験ありのてるよしが、自身の実体験をベースに「辞めたいけど言い出せない」あなたに向けて、退職をスムーズに進めるためのステップをお伝えします。


1. 退職エピソードから学ぶ「タイミングと伝え方」

僕はスパッと辞めるタイプかもしれませんが、それでも状況によって言い出しづらさはありました。

🔹1回目:1年前に辞意を伝えて進学準備

給料も上がらず、将来性も不安。資格取得を決意し、学校に通う必要があったため1年前に退職を伝えました。そのおかげで会社も業務調整でき、こちらも安心して準備ができました。

🔹2回目:3ヶ月前に明確な理由で申告

特別な人間関係はなく、責任あるポジションでもなかったため3ヶ月前に退職意思を伝えました。このとき大事にしたのは「理由をはっきり伝える」こと。引き止めに流されないためにも、自分の気持ちを明確にすることがポイントでした。

🔹3回目:責任者として半年前から相談

責任のある立場にいたので、業務の引き継ぎやチームへの影響も考慮して半年前から上司と相談を開始。スケジュールを調整しながら、円満に辞めることができました。

📝 「今が辞めどきかどうか」に迷っている方はこちらも参考になります:
👉 介護職の転職、いつがベスト?──現場経験20年の視点で答えます


2. よくある引き止めパターンと対処法

「辞めます」と伝えると、こんな言葉が返ってくることもあります。

🌀「今辞められたら困るんだよ…」

→ 気持ちはわかります。でも、「辞められたら困る」からと言って、あなたが無理をする理由にはなりません。

✅対処法:
「できる限り引き継ぎに協力します」と伝えて、責任を持った対応をする意思を示しましょう。


🌀「あと半年だけ頑張ってくれない?」

→ ずるずると辞められなくなるパターン。半年経っても状況は変わらないことが多いです。

✅対処法:
「自分自身の将来のために、このタイミングがベストだと考えました」と、ブレない意志を示しましょう。


🌀「次の職場が見つかるとは限らないよ?」

→ 不安を煽る言葉ですが、転職は自己責任です。準備していれば問題ありません。

✅対処法:
「事前にしっかり準備していますので、ご心配なく」と冷静に返しましょう。


3. 退職前にやっておくべき3つの準備

✅① 自分の気持ちを整理する

ノートに書き出して、今の職場で感じていること・求めていること・辞めたい理由を明確にしておくことで、後悔のない決断ができます。

✅② 情報収集と転職先のリサーチ

給料、勤務体制、福利厚生などはしっかり調べておきましょう。転職エージェントを活用すれば、自分では調べにくい情報も手に入ります。

💡 僕自身、若い頃にリサーチ不足で後悔した経験があります。

「思っていた待遇と違う…」「人間関係がきつい…」
転職で失敗しないためには、自分の希望条件を明確にしておくことが大切です。

次にどんな働き方を選ぶか迷っている方には、こちらもおすすめです:
👉 介護派遣ってどう?メリット・デメリットを現場目線で語ります

✅③ 引き継ぎ・スケジュールの準備

退職日を逆算して、有休の消化や引き継ぎのスケジュールを上司と調整しておくと、円満退職につながります。

✅チェックリスト|退職前に確認したい7項目

  1. 辞めたい理由を言葉にできる
  2. 家族・信頼できる人に相談した
  3. 転職後の働き方をイメージできる
  4. 求人情報を調べた
  5. 辞意を伝えるタイミングを考えた
  6. 上司へ伝える言葉を用意した
  7. 引き継ぎとスケジュールに目処をつけた

4. 辞めたい気持ち、どうやって伝える?現場で使える“伝え方のコツ”

💬 まずは「相談」というスタンスで切り出す

僕自身、管理職として退職相談を受ける側でもありましたが、「辞めます!」といきなり言われると、正直ドキッとします。

「お忙しいところすみません。少しご相談したいことがあるのですが、お時間いただけますか?」

「実は、しばらく前から今後の働き方について考えていまして……退職を考えているんです。」

「ただ、急ではなく、業務への支障が出ないように準備をしたうえで退職したいと思っています。」

このように、段階を踏んで話すことで、相手にも誠意が伝わります。


⏰ タイミングを間違えないことも大切

  • 忙しい時間帯(朝礼前や会議直前など)は避ける
  • 自分の気持ちが感情的になっていないか確認
  • 自分一人で判断が難しければ、信頼できる同僚に軽く相談して整理するのも◎

5. 退職代行ってどうなの?介護職で使うときの注意点

最近は「退職代行」も広く知られるようになり、「もう言えない!無理!」という方には有効な手段かもしれません。

ただし、介護業界では人間関係が密な場合が多く、退職代行での突然退職は後味が悪くなるリスクも

注意点:

  • 利用するなら信頼できる業者を選ぶ
  • 円満退職が難しい職場に限る
  • 後で同業界で働く予定があるなら慎重に

6. てるよし式メッセージ|後悔しない選択のために

転職や退職って、簡単に言い出せるものじゃないですよね。

でも、「辞めたい」と思うのはあなたが真剣に今の仕事と向き合っている証拠でもあります。

色々な立場や背景があるからこそ、「今すぐ辞めよう」とは言いません。

でも、

  • 自分と向き合い
  • 情報を集め
  • 市場価値を知る

この3つを始めることは、どんな選択をするにしても必ずあなたの力になります。

人生どうなるかじゃない。どうするかだ。

この3つを進めれば、「辞めたいけど、言えない」が「納得して辞められる」に変わります。

自分の意志で動ける未来を、ぜひあなたの手で選び取ってください。

自分の市場価値や今の職場との比較をしたい方には、転職サービスを利用してみるのもおすすめです。

無理に辞める必要はありませんが、「相談してみる」ことで見えてくるものもありますよ。

👉 【2025年版】介護職こそ転職サイトを使うべき理由とおすすめ6選


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