はじめに
「毎日忙しくて、勉強どころじゃない」
そう感じている介護職の方、多いですよね。
日勤・夜勤のシフトが続き、帰ったら家事や家族のこと。
気づけばテキストは机の上でほこりをかぶっている——。
私もそうでした。
それでも心のどこかで思っていたんです。
「もう少しできるようになりたい」
「利用者さんの“ありがとう”の理由を、もっと理解したい」
そんな気持ちを抱えて始めたのが、介護福祉士の勉強でした。
介護の現場は、感情と時間に追われる日々です。
だからこそ、勉強を始めるというのは、
“自分を見つめ直す勇気の一歩”でもあると思うんです。
私自身、20年近く現場で働いてきて、
「ケアを続ける力」は技術だけじゃないと痛感しました。
知識を持つこと、そしてその知識を現場で活かせるようにすること——
それが、自信とやさしさを支えてくれる。
この記事は、そんな現場のあなたに向けて書いています。
「勉強が苦手」「何から始めていいか分からない」
そんな方にこそ届けたい。
点を取るための勉強ではなく、
“明日のケアを変えるための勉強”。
この学びが、あなたの仕事を少しでも楽に、
そして、誰かの笑顔を増やすきっかけになりますように。
受験のきっかけ──「現場で必要だ」と感じた瞬間
「資格、取るんですか?」
あのとき、同期のひとりにそう聞かれたのを覚えています。
その頃、周囲には社会福祉士を目指す人も多く、
“介護福祉士はもう持っているから”と受けない人もいました。
私も少し迷いました。
「今さら受けても意味あるのかな」
「もう現場経験で十分じゃない?」
そんな気持ちが正直、頭をよぎっていました。
でも、ある日ふと気づいたんです。
利用者さんに寄り添う中で、自分のケアを誰かに説明するとき、
言葉に詰まることがある。
「なぜ、そう支援したのか?」と問われたとき、
感覚ではなく、“根拠”で語りたい——そう思いました。
介護福祉士は、現場で働く人の“背骨”になる資格です。
知識が増えることで、判断に迷わなくなる。
そして、自分のケアに誇りが持てるようになります。
勉強を始めた動機は、キャリアアップというより、
「利用者さんのために、もう少し学びたい」という気持ちでした。
シンプルだけど、それが一番強い原動力でした。
思い返せば、あの時の自分は不安もありました。
けれど、その不安の中に「自分を信じたい」という小さな灯があった。
資格試験の勉強は、その灯を大きくしていくような日々だったと思います。
だから、今これを読んでいるあなたも、もし迷っていたら——
焦らなくて大丈夫です。
“やってみよう”と思えた瞬間が、もう最初の一歩なんです。
勉強の壁と工夫──「続ける習慣」を作ること
勉強を始めたころ、最初にぶつかった壁は「時間がない」でした。
仕事に追われ、家に帰れば家事や家族の時間。
「今日もできなかった…」と、テキストを開けないまま眠る日が続きました。
そんな自分を責めた時期もありましたが、ある日気づいたんです。
“勉強時間を見つける”のではなく、“作る”ことが大切なんだと。
たとえば、早出のときは朝が勝負。
家を出る前の15分で、一問一答を3ページ。
出勤途中のコンビニ駐車場で、コーヒー片手に問題を解くのが日課でした。
日勤の日は、夜のカフェで30分。
職場の制服のまま、ノートを広げていたので、
店員さんに「お仕事帰りですか?」と声をかけられることもありました。
ほんの30分だけど、「今日もやった」と思えるだけで、
少し心が軽くなる。そんな時間でした。
夜勤のときは無理をしません。
眠いときに無理しても、頭には残らない。
だから夜勤明けは「寝るのも勉強のうち」と割り切りました。
体調が整ってこそ、学びも積み重なりますからね。
勉強を続けるコツは、「量」より「リズム」だと思います。
1時間やる日もあれば、1分しかできない日もある。
でも、それでいい。
“続けている”という実感が、少しずつ自信を育ててくれます。
完璧を目指すより、「できた日を数える」。
それが、忙しい現場職の私たちにとっての、いちばん現実的な勉強法なんです。
教材選び──理解しやすさが、いちばんの味方
勉強を始めたころ、私は不安でいっぱいでした。
「ちゃんと理解できるかな」「何を使えばいいんだろう」
そんな気持ちが強くて、気づけば書店で何冊もテキストを抱えていました。
でも、結果は散々。
どれも中途半端に開いて、どれも最後までやりきれなかったんです。
「これではダメだ」と思ってからは、
“一冊を信じる”ことに決めました。
介護福祉士の試験は、満点を取る必要がありません。
合格ラインはおよそ6割。
つまり、すべてを覚えるより、“基礎を固める”ほうが圧倒的に効率的なんです。
それからは、ユーキャンのテキストと一問一答を繰り返しました。
ページをめくるたびに、知らなかったことが現場の風景と結びつく。
「あ、あの利用者さんの支援、これが根拠だったのか」と腑に落ちる瞬間が増えていきました。
教材選びは、難しく考えすぎなくて大丈夫です。
大切なのは、「読んで理解しやすいか」「抵抗なく開けるか」。
どんなに評判が良くても、自分にしっくりこないなら続かないんです。
私は、いくつかの教材を試してみて感じました。
専門的な内容で立派なテキストでも、読んでいて苦しくなるものは続かない。
逆に、やさしい言葉で書かれている本は、自然と手が伸びるんですよね。
当時、私はユーキャンのテキストを使いました。
難しすぎず、でも内容はしっかりしていて、初心者にも寄り添う作りでした。
理解できるからこそ、勉強が“楽しい”に変わっていったのを覚えています。
そして今振り返って思うのは、
教材選びは「効率」よりも「安心感」だということ。
わからないページに出会っても、「次の章を読めばきっと理解できる」——
そう思える教材こそ、長く付き合える一冊なんです。
読むことに抵抗のないもの。
それが、最後まで寄り添ってくれる教材です。
だから、もし迷っているなら、
実際に書店で手に取って“読んでいて気持ちが楽な一冊”を選んでみてください。
テキストを開いたときに「よし、やってみよう」と思えること。
それが、長く続けるためのいちばんの条件です。
今だから伝えたい、アプリと記憶のコツ
勉強を続ける中で、「どうせ忘れてしまうんじゃないか」と落ち込んだことはありませんか?
私もそうでした。
頑張って覚えたはずなのに、数日後にはすっかり抜け落ちている。
当時の私は、まだスマートフォンも持っていませんでした。
だから、ノートとテキストを手書きでまとめ、何度も繰り返して覚える——
そんな、地道な勉強法でした。
でも今なら、もっと上手に学べる方法があります。
それが「エビングハウスの忘却曲線」を意識した学習。
ドイツの心理学者エビングハウスによると、
人は学んだ内容の約70%を1日で忘れてしまうそうです。
ただし、“復習のタイミング”を意識すれば、記憶はしっかり定着します。
たとえば、
学んだ翌日(1日後)に1回、
3日後にもう1回、
1週間後にもう1回復習する。
このリズムを保つだけで、脳は「これは大事なんだ」と記憶を残してくれるんです。
今の時代なら、アプリがこのサイクルを助けてくれます。
たとえば「reminDO」という暗記アプリ。
忘れかけた頃に「そろそろ復習しよう」と通知してくれるんです。
忙しい介護職にはぴったりの機能ですね。
もう一つ、「Studyplus」もおすすめ。
勉強時間を自動で記録し、グラフで積み上げが見える化されます。
たとえ10分でも「今日もやった」と感じられる。
この“見える努力”が、モチベーションの燃料になるんです。
20年前の私にはなかったツール。
でも今なら、もっと効率的に、そして楽しく学べる環境があります。
だからこそ、これを読んでいるあなたには伝えたい。
「勉強の相棒」を上手に使って、無理なく続けてください。
私たち介護職は、日々“人の記憶”を支える仕事をしています。
だからこそ、自分の記憶も、やさしく育てていけばいい。
脳も心も、急には変わらない。
でも、リズムよく向き合えば、ちゃんと応えてくれるんです。
社会人の勉強時間と、自分を褒める話
社会人が一日に勉強に使う時間、どのくらいだと思いますか?
文部科学省の調査によると──平均たった6分なんです。
たった6分。
でも、私はこの数字を知って、ちょっと救われました。
だって、10分でも勉強できたら、もう平均を超えている。
仕事の合間に3問解いただけでも、確実に前に進んでいるんです。
介護の現場で働く私たちは、体も心もフル稼働です。
「帰ったら寝るだけ」という日があって当然。
だから、机に向かえた日は、それだけで拍手もの。
私はよく、職員食堂の片隅でお弁当を食べながら、
一問一答をパラパラとめくっていました。
同僚が談笑している声を聞きながら、
「今日も少し進めたな」と心の中で小さくガッツポーズ。
大事なのは、できなかった日を数えないこと。
代わりに、できた日を数えることです。
1問でも、1ページでも、昨日より進んだならOK。
自分を責める勉強は長く続きません。
でも、“よくやったね”と自分を褒める勉強なら、
きっと明日も机に向かえる。
勉強って、根性じゃなくて“やさしさ”で続けるものなんです。
モチベ低下時の対応──やる気が出ない日も大切な日
勉強をしていると、必ずありますよね。
「今日は何もしたくない」「テキストを開くだけで疲れる」──そんな日。
私も何度もありました。
仕事が立て込んで、夜になってようやく帰宅。
テーブルの上に問題集を置いたまま、
そのままうたた寝して、気づけば朝。
「あぁ、昨日もできなかった」と自分を責めたこともあります。
でも、ある日気づいたんです。
“できない日”も、ちゃんと自分の勉強の一部なんだと。
なぜなら、次の日にもう一度テキストを開く力があるなら、
その日は「休む練習」をした日になるからです。
私は、「やる気が出ない日」のルールを決めました。
1️⃣ とりあえず1問だけ解く。
2️⃣ 間違えても「よし、触れたからOK」。
3️⃣ そしてすぐ閉じる(笑)
それでもいいんです。
“続けようとした自分”を肯定することが、次につながります。
やる気がない日も、勉強をやめた日も、
あなたがあきらめていない証拠。
だから、そんな日こそ、自分を責めないでください。
勉強は走り続けることじゃなく、
止まりながらでも進むことなんです。
家族・職場の理解──支えてくれる人がいるから、がんばれる
勉強をしていると、つい「自分との戦い」と思いがちです。
でも、本当はそうじゃない。
誰かがそっと背中を押してくれているから、続けられるんです。
私はこれまで、家族の理解に何度も救われてきました。
仕事が立て込んで帰りが遅くなったとき、
玄関までかけ寄ってきた娘が、
「おつかれさまーーーー!」と笑顔で迎えてくれる。
その一瞬で、心の中の疲れがふっと軽くなりました。
けれど、勉強の時間を取るということは、
家族との時間を少し削るということでもあります。
限られた時間の中で、「この努力はきっと家族のためになる」と信じ、
自分に言い聞かせながら机に向かっていました。
今思えば、「家族はわかってくれている」と
思い込んでしまっていた時期もありました。
それがかえって気持ちのすれ違いを生んで、
ギスギスしたこともあったんです。
あの時間は二度と戻らない——そう感じたとき、
本当に大切なのは“資格”ではなく、
「支えてくれる人との時間」だと気づきました。
だから今は、家のこと・子どものことをちゃんと終えてから、
残った時間で勉強するようにしています。
そうすることで、家族の笑顔を守りながら、
自分の目標にも誇りを持てるようになりました。
勉強は一人でしていても、決して“ひとりの戦い”じゃありません。
支えてくれる家族がいて、仲間がいて、職場がある。
その存在を感じながら学べることこそ、
介護職として、人としての“原点”なのかもしれません。
これから受験するあなたへ──点数よりも、“自分を信じる力”を
この資格を目指すとき、
最初は「合格したい」という思いが一番にあったと思います。
でも、勉強を続けていくうちに、
いつのまにか自分と向き合う時間になっていませんか?
私もそうでした。
過去問を解きながら、「なんで覚えられないんだろう」と落ち込む日もあれば、
一問正解しただけで、やたら嬉しくなったりして。
勉強って、点数を上げるだけじゃなくて、
“自分を見つめ直す旅”のようなものなんですよね。
介護の現場で働く人は、
日々、人のために力を使っている人たちです。
だからこそ、自分のことになるとつい後回しにしがち。
でも、この試験勉強だけは、自分のために時間を使っていいんです。
誰かに評価されるためじゃなく、
昨日の自分より一歩前に進むために。
失敗しても、眠くてテキストを閉じても、
「また明日やろう」と思えた時点で、もう立派な前進です。
もし、途中で心が折れそうになったら思い出してください。
あなたの努力は、きっと誰かの笑顔につながるということを。
資格はゴールじゃなく、
現場で人を支える力を磨く“きっかけ”なんです。
だから焦らず、比べず、
一歩ずつ、自分のペースで進んでください。
今日もページを開いたあなたに、心から拍手を送ります。
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