1. 「目的がある辞め方」か「嫌で辞めるのか」をはっきりさせる
最初に確認してほしいのが、ここです。
「もっと条件のいい職場で働きたい」「専門性を高めたい」という目的がある辞め方なのか、「今の人間関係が嫌だ」「とにかくこの職場から離れたい」という消去法の辞め方なのか。
私自身、これまで何度か転職を経験しています。医療系の介護施設から福祉系の介護施設に移ったときは、給与アップが目的でした。介護職で給与を上げるには役職を上げるのが近道だったので、管理者になれそうな福祉系の施設を狙って転職活動をしました。その次の転職は、現場の仕事から労務の仕事にシフトすることを意識したものでした。どちらも、自分が将来どうなっていたいかを先にイメージしてから動いた転職です。
管理者としてスタッフの相談を受けてきた経験でも、同じ傾向を感じます。家庭の時間を確保するために条件を見直した転職や、ケアマネジャーの資格を取得した上での転職など、目指す職種や労働条件がはっきりしている人の転職は、後から後悔したという話をあまり聞きません。目的がはっきりしている分、仮に思った通りにいかなくても「自分で選んだ」という納得感が残るんだと思います。
一方で、感情的になって辞めてしまったり、人間関係をこじらせたまま辞めたりしたケースでは、風の噂で「次の職場でも同じような辞め方をした」と聞くことが何度かありました。嫌な気持ちそのものは、決して否定されるものではありません。ただ、その気持ちのまま動き出す前に、一度「自分は何を求めているのか」を言葉にしてみる時間を持つことを勧めています。
2. 在職中に転職活動を進める
これも、相談を受けるたびに伝えていることです。
管理者の立場から見ていて感じるのは、勢いで退職を決めてから転職活動を始める人ほど、焦って決断してしまうということです。収入が途切れる不安が大きくなるほど、本来なら選ばないはずの条件でも「とりあえず」で決めてしまいやすくなります。
在職中であれば、収入が途切れる心配がない分、じっくり比較検討する余裕が生まれます。実際に情報を集めようとすると、介護職向けの転職サイトやエージェントだけでもかなりの数があって、最初はどこから手をつければいいか迷うと思います。私自身、情報収集の段階でいくつかのサービスを比較しましたが、その時に整理した内容を記事にまとめてあるので、興味があれば参考にしてください。
3. 今の仕事はきっちり遂行する
最後の1つは、意外と見落とされがちなポイントです。
辞めることが決まった(あるいは決めかけている)途端に、仕事への姿勢が目に見えて変わる人がいます。管理者としての本音を言うと、この期間の働きぶりは、こちらが思っている以上によく見られています。
介護業界に限らず、同じ分野で働く以上、業界は広いようで狭いものです。転職先の採用担当は、応募者が前の職場をどう辞めてきたかを意外と見ています。辞める理由や、なぜその転職先を選んだのかはもちろん、退職の申し出をきちんと事前にできているか、契約期間の最後まで仕事を務め上げたか、というところまで見られていると思っておいた方がいいです。同じような辞め方をされては困る、というのが採用する側の本音だからです。
最後まで筋を通して辞めた人には、こちらとしても気持ちよく送り出したいと思いますし、後から誰かに「あの人どうだった?」と聞かれても、悪く言う理由がありません。それが巡り巡って、次のキャリアにも良い形で返ってくることがあります。
もちろん、ハラスメントなど心身に関わる問題がある場合は話が別です。そういうケースでは、筋を通すことより先に、自分の安全を優先してください。そうでない通常の転職であれば、「もう辞めるから」という気持ちで雑に終わらせず、最後まできっちりやり遂げることは、巡り巡って自分自身のためになります。
まとめ
- 目的がある辞め方か、嫌で辞めるのかをはっきりさせる(精神的な負担が大きい場合は、まず休養を優先してください)
- 在職中に、焦らず転職活動を進める
- 今の仕事は最後まできっちり遂行する
この3つは、特別なテクニックではありません。ただ、これができているかどうかで、転職後の納得感はかなり変わってくると感じています。
在職中の転職活動、何から始めればいい?
いざ動き出そうとすると、まず「どの転職サイト・エージェントに登録すればいいのか」で迷う方が多いと思います。実際に私が比較・検討した内容をまとめた記事があります。
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